jituyou (38)

プライミング効果:先に受けた刺激があとの刺激に影響を及ぼすこと

先に受けた刺激があとの刺激に影響を及ぼす。 これをプライミング効果といいます。 さっきまで野球の話をしていて、プレーヤーという単語を聞いたら野球選手のことだと思いますよね。 話題は、あなたがお手洗いに立っている間に話題がカードゲームに変わっていたかもしれません。 こんな勘違いをしたときに、「プライミング効果があった」と言います。 「富士山」や「阿蘇山」の話をぼ~っと聞いていて、「田中さん」を「田中山」だと思ってしまうというのもプライミング効果です。 このプライミング効果、なんと長期間効果が持続するんです。 ちょっと前に聞いた話だけでなく、だいぶ前に聞いた話も、あとに聞いた話に影響すると言うことです。 例えば3ヶ月前に 「催眠は心のブレーキを外すのにいいらしいよ」 と、あなたが聞いているとします。 あなたは、そんな話があったことも忘れています。 そこで何かに書かれてある 「睡眠は心のブレーキを外すのにいい」 という記事を見て 「催眠は心のブレーキを外すのにいい」 と書かれていると勘違いすることがあります。 過去の刺激に今の刺激が影響を受けて、勘違いしてしまったんですね。 信頼の置ける人から教えられた情報を、無条件に信じてしまう。 これも、過去にその人から信頼できる情報をもらえたことがあったから、つまりプライミング効果ですね。 【全記事一覧】 1プライミング効果 先に受けた刺激があとの刺激に影響を及ぼすこと 2禁止の効果 人は禁止されるとやりたくなる 3サブリミナル効果 認識できないコーラの映像を入れるとコーラの売り上げが上がる 4希少性の原理 人は限定ものに弱い 5視線解析 相手が何を見・聞き・感じているのかを視線を観察して知る方法 6エピソード記憶 エピソードと一緒に思い出すことができる 7暗黙強化 競争相手をけなすことで自分の評価を上げることができる 8未完全なものに対する心理 欠けている部分を補いたくなる 9両面提示 提案するときはいいことばかりではなく悪いところも言った方がいい 10裏欲求 人は表の欲求よりも裏欲求に心を動かされる 11物まねをする心理 人はどうしていいか分からないとき他の人と同じように振る舞う 12関心の効果 人はたくさんの情報の中から自分に必要な情報だけを選んでいる…

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コンコルド効果:損することがわかっていても途中でやめられない心理

コンコルド効果というのがあります。 昔イギリスとフランスの共同開発した旅客機でコンコルドというのがありました。 ロンドンパリ間で運行していた旅客機です。 なんとマッハ2のスピードで飛んでいました。 戦闘機並みです。 残念ながら、今はもう飛んでいません。 採算が合わなかったんです。 採算が合わなかったことは、開発の時点でわかっていたそうです。 それでも、これまで投資してきた莫大な予算を考えると、途中でやめることはできませんでした。 損することがわかっていても、それまでの投資がもったいなくて途中でやめられない心理を、コンコルド効果といいます。 コンコルドの失敗からとった名称です。 コレクター向けの本がありますよね。 毎回おまけが付いていて、それを集めていくようになっている本です。 「伝説のフェラーリ」とか「戦艦大和」とか・・・ コレクションは女の人よりも男の人のほうが好きですから、内容も男の人向けのものが多いようです。 これまもコンコルド効果を狙った商品です。 創刊号は安くしておいて、一つ目を買ってしまったら、二つ目も買ってしまいたくなる効果を期待しています。 あなたにも心当たりがあるんじゃないですか? 最初はアーティストが好きで毎回買っていたCD。 今はそれほどじゃないけれど、新しいのが出たら何となく買ってしまう、みたいなやつ。 コンコルド効果ですね。 【全記事一覧】 1コンコルド効果 損することがわかっていても途中でやめられない心理 2プライミング効果 先に受けた刺激があとの刺激に影響を及ぼすこと 3禁止の効果 人は禁止されるとやりたくなる 4サブリミナル効果 認識できないコーラの映像を入れるとコーラの売り上げが上がる 5希少性の原理 人は限定ものに弱い 6視線解析 相手が何を見・聞き・感じているのかを視線を観察して知る方法 7エピソード記憶 エピソードと一緒に思い出すことができる 8暗黙強化 競争相手をけなすことで自分の評価を上げることができる 9未完全なものに対する心理 欠けている部分を補いたくなる 10両面提示 提案するときはいいことばかりではなく悪いところも言った方がいい 11裏欲求 人は表の欲求よりも裏欲求に心を動かされる 12物まねをする心理…

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ピグマリオン効果:期待した相手が期待した通りになること

期待した相手が期待した通りになることをピグマリオン効果といいます。 昔アメリカの学校で実験がありました。 実験の内容はこうです。 まず、生徒を無作為に二つに分けました。 片方のクラスの担任の先生には、 「君のクラスの子どもたちは、優秀で将来有望な子どもたちだ」 といいました。 もう片方の担任の先生には、 「君のクラスの子どもたちはできが悪い。どうしようもない生徒を集めたクラスだ」 といいました。 結果はどうだったでしょう・・・ 先のクラスの子どもたちは、成績が上がりました。 後のクラスの子どもたちは成績が下がりました。 クラス分けの種明かしを子どもたちは知りません。 だから先の子どもたちはやる気になって、後の子どもたちはぐれてしまったということではありません。 担任の先生が子どもたちをそのように扱ったというわけでもないようです。 ただ心のなかで「この子たちは優秀だ」とか「この子たちはできの悪い子たちだ」と思っていただけです。 本人は表に出していないつもりでも、無意識に出ているものがあるんでしょう。 それを子どもたちも無意識に受け取っているんです。 そして、期待通りになります。 学校の先生だけでなく、子育てをするときにも、ピグマリオン効果は働きます。 友だち同士でも、職場でも、ピグマリオン効果は働きます。 期待している振りではいけません。 人は無意識のメッセージの方に反応しますから。 心から期待したように、相手はなっていくんです。 【全記事一覧】 1ピグマリオン効果 期待した相手が期待した通りになること 2コンコルド効果 損することがわかっていても途中でやめられない心理 3プライミング効果 先に受けた刺激があとの刺激に影響を及ぼすこと 4禁止の効果 人は禁止されるとやりたくなる 5サブリミナル効果 認識できないコーラの映像を入れるとコーラの売り上げが上がる 6希少性の原理 人は限定ものに弱い 7視線解析 相手が何を見・聞き・感じているのかを視線を観察して知る方法 8エピソード記憶 エピソードと一緒に思い出すことができる 9暗黙強化 競争相手をけなすことで自分の評価を上げることができる 10未完全なものに対する心理…

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