心理学用語

エンダウド・プログレス効果

エンダウド・プログレス効果とは、目標に向けて前進していると感じると、モチベーションが高まり、目標達成に向けて努力する心理効果です。

この効果は、1996年にアメリカの心理学者であるアラン・カーネマンとティモシー・ウィザースプーンによって提唱されました。カーネマンとウィザースプーンは、被験者に対して、ある本を読むという目標を与えました。そして、被験者を2つのグループに分け、1つのグループには、本を読み始めて50ページ読んだ状態から始めてもらい、もう1つのグループには、最初から本を読み始めてもらいました。

その結果、最初から本を読み始めたグループよりも、50ページ読んだ状態から始めたグループの方が、本を最後まで読み終える割合が高かったことがわかりました。これは、50ページ読んだ状態から始めたグループの方が、目標に向けて前進していると感じていたため、モチベーションが高まり、最後まで読み終えたと考えられます。

エンダウド・プログレス効果は、さまざまな場面で活用することができます。たとえば、ダイエットを始めた人は、体重が減ったという進捗状況を記録することで、モチベーションを維持することができます。また、勉強を始めた人は、勉強した時間や進んだ単元数を記録することで、モチベーションを高めることができます。

エンダウド・プログレス効果を活用することで、目標達成に向けて努力するモチベーションを高めることができます。

参考URL:

ゴールに向かう前進を感じるとモチベーションが高まりやり遂げる意欲が増す!?『エンダウド・プログレス効果』 - 株式会社SBSマーケティング


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