心理学用語

大野の語彙法則

大野の語彙法則(おおののごいほうそく)とは、日本の国語学者、大野晋が1956年に発表した、日本の9つの古典作品の品詞の構成比に関する統計的法則です。大野はこれらの古典作品を分析し、文学作品中で使用される単語の品詞の割合に一定の傾向があることを発見しました。具体的には、名詞、動詞、形容詞、助動詞などの品詞の出現頻度が一定の比率で分布していることを示しています。この法則は日本語の文学作品における語彙の特徴を明らかにするために用いられることがあります。

大野の語彙法則は、次の3つの法則から成り立っています。

1. 名詞の比率は最も高い

2. 動詞の比率は名詞の次に高い

3. 形容詞の比率は動詞の次に高い

これらの法則は、万葉集、古事記、源氏物語、枕草子、徒然草、方丈記、茶の本、山椒魚、滑稽本などの古典作品で検証されています。これらの作品では、名詞の比率が60?70%、動詞の比率が20?30%、形容詞の比率が10?20%であることがわかりました。

大野の語彙法則は、日本語の文学作品における語彙の特徴を明らかにする重要な法則です。この法則は、日本語の文学作品を理解する上で役立ちます。

大野の語彙法則は、日本語の語彙の特徴を明らかにするだけでなく、日本語の文法の特徴を明らかにする上でも重要です。名詞、動詞、形容詞などの品詞は、日本語の文法の基本的な構成要素です。大野の語彙法則は、これらの品詞が日本語の文法の中でどのように使われているのかを示しています。

大野の語彙法則は、日本語の語彙と文法の両方の特徴を明らかにする重要な法則です。この法則は、日本語の文学作品を理解する上でも、日本語の文法の理解を深める上でも役立ちます。

参考URL:

大野の語彙法則 - Wikipedia


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