心理学用語

アロンソンの不貞の法則

アロンソンの不貞の法則とは、親しい人に褒められるよりも、新しく出会った人や、親しくない人から褒められる方が、人の心に響きやすいという法則です。

この法則は、アメリカの社会心理学者、エリオット・アロンソンが1965年に発表した「Gain-loss theory of attraction(引力のゲインロス理論)」から導き出されました。この理論によると、人は、自分の価値を認められたいという欲求を持っているため、自分のことをよく知らない相手から褒められると、その褒め言葉の価値が高く評価され、より嬉しく感じてしまうのです。

アロンソンの不貞の法則は、日常生活のさまざまな場面で観察することができます。例えば、

* 新しく入社した同僚から「仕事が早くて助かります」と言われると、より嬉しく感じる

* 初対面の人に「素敵な笑顔ですね」と言われると、より照れる

* 恋愛相手から「いつも一緒にいて楽しい」と言われると、より恋愛感情が高まる

などの例が挙げられます。

アロンソンの不貞の法則は、ビジネスや恋愛など、人間関係を円滑にする際に活用することができます。例えば、

* 新しく入社した社員や、顧客に対して、積極的に褒め言葉をかける

* 初対面の人と会話する際に、相手の良いところを見つけて褒める

* 恋愛相手とのデートやメールなどで、相手のことを褒める

などの方法で、相手との信頼関係を築き、良好な関係を保つことができます。

ただし、アロンソンの不貞の法則は、あくまでも認知バイアスの一種であるため、過信は禁物です。褒め言葉をかける際には、相手の立場や状況などを考慮し、真心を込めて伝えることが大切です。

参考URL:

「アロンソンの不貞の法則」〜 苦手な相手こそ褒めましょう 〜 - OHACO18


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