逆ギャンブラーの誤謬
逆ギャンブラーの誤謬とは、過去の結果に基づいて未来の結果を予測しようとする際に起こる思考の誤りです。具体的には、ランダムな出来事(例えば、コインの裏表の結果やルーレットの数字の出現など)において、連続して同じ結果が出た場合に、逆の結果が起こる確率が高いと誤って信じる傾向があります。
たとえば、コインを投げて、裏が5回連続で出た場合、次は表が出る確率が高いと考えてしまうことがあります。しかし、コイン投げは、裏と表が出る確率が常に50%ずつである確率的出来事であり、過去の結果が未来の結果に影響を与えることはありません。そのため、次に表が出る可能性は、5回連続で裏が出たかどうかに関係なく、常に50%です。
逆ギャンブラーの誤謬は、小数の法則(law of small numbers)への信念から生じることが知られています。小数の法則とは、小さなサンプルは、大きな母集団を代表しているはずだという誤った信念です。この誤謬によると、母集団を代表するものになるためには、出目の列が最終的に均等にならなければならないと考えてしまいます。
逆ギャンブラーの誤謬は、ギャンブルだけでなく、日常生活でも見られます。たとえば、宝くじが連続で当たらないから、次は当たるのではないかと考えてしまうことがあります。また、テストで連続して赤点を取ったから、次は白点を取れるのではないかと考えてしまうこともあります。
逆ギャンブラーの誤謬を回避するためには、過去の結果は未来の結果に影響を与えないことを理解することが重要です。また、小数の法則に惑わされないように注意することも大切です。
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