心理学用語

同情論証

同情論証とは、論者が聴衆の哀れみや罪悪感などの感情へ直接訴えかける弁論をすることにより、話題の論点を捻じ曲げ、且つ聴衆の同情による支持を受けようとする推論である。

同情論証は、論理的な根拠や証拠に基づかない、感情的な訴えかけによって、聴衆を説得しようとする点で、詭弁の一種とされる。

同情論証の例としては、以下のようなものが挙げられる。

* 「彼は貧しいので、彼に助けを与えるべきだ」

* 「彼女は病気なので、彼女に優しくすべきだ」

* 「彼は孤独なので、彼に友達になってあげるべきだ」

これらの例では、論点は「誰かを助けるべきか否か」であるが、論者は「その人がかわいそうである」という感情に訴えかけて、聴衆を説得しようとしている。

同情論証は、聴衆の感情を揺さぶることで、論者の主張に賛同させやすいという点で、効果的な説得手段となることもある。しかし、同情論証は、論点の論理性を無視した、不当な説得手段であるという批判も存在する。

同情論証を避けるためには、論点の論理性や証拠に基づいた説得を心がけることが重要である。また、同情論証に騙されないようにするためには、論理的な思考を鍛え、感情に流されないことが必要である。

以下に、同情論証を避けるためのポイントをまとめる。

* 論点の論理性や証拠に基づいた説得を心がける。

* 感情に流されず、論点を冷静に分析する。

* 同情論証の特徴を理解し、その罠に陥らないようにする。

参考URL:

同情論証 - Wikipedia


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