心理学用語

メサイア・コンプレックス

メサイア・コンプレックスとは、自己肯定感の低さや劣等感を他者を救うことで補おうとする心理状態を指します。

メサイア・コンプレックスを持つ人は、他者を救うことによって自分自身を価値ある存在だと感じようとします。そのため、他者の課題に過度に介入したり、過剰なアドバイスをしたり、相手の意志を尊重せずに行動したりすることがあります。

メサイア・コンプレックスの原因は、幼少期の体験や、後天的な経験などさまざまです。例えば、幼少期に親や周囲の大人から愛情や承認を十分に得られなかった場合、自己肯定感の低さや劣等感を抱きやすくなり、メサイア・コンプレックスを抱くリスクが高まります。また、災害や事件などのトラウマ体験がきっかけで、メサイア・コンプレックスを抱くようになることもあります。

メサイア・コンプレックスは、対人関係や仕事などに悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、恋愛においては、相手に過度なコントロールや束縛をしてしまうことがあります。また、仕事においては、部下や同僚に過度な要求や干渉をしてしまうことがあります。

メサイア・コンプレックスを克服するためには、自己肯定感を高めることが大切です。そのためには、自分の長所や強みに気づき、それらを認めてあげることが重要です。また、自分の気持ちを言葉で表現できるようになることも大切です。

メサイア・コンプレックスを持つ人が周囲にいる場合は、本人の自己肯定感を高めてあげることが大切です。また、本人の行動が他人に迷惑をかけている場合は、本人にその点を指摘して、適切な行動をとるよう促すことも大切です。

参考URL:メサイアコンプレックスとは?原因、特徴、恋愛、克服法について解説 | (株)心理オフィスK


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