心理学用語

いい子症候群

いい子症候群とは、親や先生などの大人が求める「いい子」に応えようとする子どもや大人のことを指します。

子どもの場合は、親の期待に応えるために、言うことを聞き、勉強を頑張り、友達とトラブルを起こさないようにするといった行動をします。大人は、周囲の人に好かれたいという気持ちから、自分の意見を押し殺したり、自分の気持ちを抑え込んだりしてしまう傾向があります。

いい子症候群の特徴は、以下のとおりです。

* 人の顔色をうかがう

* 自分の気持ちを後回しにする

* 自分が求めている事が分からない

* 感情表現を苦手とする

* 反抗期がない傾向にある

* 自己否定する事が多い

* 嫌な事を相手に伝えない

* 思考・行動が親基準になっている

いい子症候群の原因は、親の過干渉や、親の期待に応えたいという気持ちなどが挙げられます。また、子ども時代のトラウマや、いじめなどの経験も原因となることがあります。

いい子症候群が続くと、以下の問題が起こる可能性があります。

* 自分の気持ちや意思がわからなくなる

* 他人とコミュニケーションが苦手になる

* 自分の意見を主張できなくなる

* 生きづらさを感じるようになる

いい子症候群を改善するには、まずは自分の気持ちや価値観を理解することが大切です。また、自分の意見を主張することや、嫌なことは嫌だと伝えることもできるようになるとよいでしょう。

いい子症候群は、誰でも陥る可能性のあるものです。自分の子どもや自分がいい子症候群かもしれないと感じたら、早めに対処することが大切です。

参考URL:

「いい子症候群」は危険 過度に叱ったり、期待して起こる反動|のびのび子育て応援サイト【nobico/のびこ】


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