ホーン効果
ホーン効果とは、何かを評価する際に、それに関連するネガティブな情報につられて評価を下げてしまう心理現象のことである。
例えば、見た目(ルックス)が悪いだけで、頭が悪いとか、非道徳的で性格が悪いなどと判断されるのが「ホーン効果」である。ニュースで犯罪者の顔を見たときに、見た目が良いだけで「こんな人が罪を犯すわけがない」と考えてしまったり、逆に、人相が悪いだけで「こいつが犯人に違いない」と考えてしまうことがあるだろう。
また、仕事で失敗しただけで、その人の能力や仕事ぶり全体を否定的に評価してしまうのもホーン効果の例である。
ホーン効果は、ハロー効果と対になる概念である。ハロー効果は、対象の印象をゆがめる効果の一種で、ある特徴がプラスに評価されると、それ以外の特徴もプラスに評価されやすくなるというものである。
ホーン効果とハロー効果の違いは、プラスに作用するかマイナスに作用するかということである。
ホーン効果は、偏見や差別につながる可能性があるため、注意が必要である。しかし、ホーン効果を理解することで、より客観的に対象を評価できるようになる。
ホーン効果を防ぐためには、以下のようなことに注意する必要がある。
* 相手のことをよく知る前に、先入観をもたない。
* 相手の良い点と悪い点を客観的に評価する。
* 複数の情報をもとにして、評価を行う。
ホーン効果を理解して、より公平で正確な評価をできるようになりたい。
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